花粉症は、日本の場合主にスギとヒノキの花粉が花や目、のどの粘膜にくっついて引き起こすアレルギー症状です。
この「くっつく」というのがポイントで、花粉はそれこそいろいろなところにくっつきます。
人間でいうと、衣服がその代表ですが、実は髪の毛も花粉の「巣」になるんです。
髪の毛の表面にはキューティクルという物質があります。
このキューティクル、うろこのような形になっているので、微細な花粉をひっかけてからめとってしまうんです。
ですから、外から屋内に入るときには、髪の毛の花粉をよく落とす必要があります。
これは手ぐしでは無理ですので、玄関先にブラシを置いておくのがいいでしょう。
さらに、可能であれば、帰宅したらすぐにお風呂に入ってシャンプーしましょう。
このとき、リンスやトリートメントもしておけば、キューティクルが整うため、花粉をひっかけるリスクも低くなります。
髪を健康で美しく保つための手入れは、花粉症を防ぐ対策にもなるのです。